【中央時評】「クネノミクス」新しく始めよう=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.09 09:46
過去2年間で株価が2倍に上がり、為替レートが半分以上も上がった。企業の収益が増え、輸出も上昇の勢いだ。新たな雇用も大きく増えた。もちろん日本の話だ。
過去20年の景気低迷と物価下落を、金融緩和・財政拡大・構造改革の3本の矢で突破しようとするアベノミクスの真っ最中だ。昨年4月に消費税率の引き上げ後にしばらく停滞したが、12月の衆議院選挙で国民の再信任を受けて本格的な構造改革の措置が次第に成果を出している。
増えた通貨量と政府の借金で金融危機や財政危機を迎えることになるだろうと警告する悲観論も大きい。しかしレーガンのレガノミクス、サッチャーのサッチャリズムのように安倍晋三首相が自分の名前を経済政策にかけて危険な道を大胆に進みながら、国民世論と専門家の支持を得ることに成功している。ノーベル経済学賞を受賞したプリンストン大学のポール・クルーグマン教授は、今や世界が日本から学ばなければならないといった。韓国も日本に劣らずこの2年間、朴槿恵(パク・クネ)政権が多い経済政策を繰り広げてきた。しかし経済主導者や専門家の共感を大きく得られずにいる。朴槿恵政権の核心経済目標、すなわち「クネノミクス」の実体がまだ曖昧なのが大きな理由の1つだ。