【社説】国連決議案採択にまで至った北朝鮮の人権
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.20 14:36
国連総会第3委員会は18日(現地時間)、北朝鮮を拷問や公開処刑などの深刻な人権侵害が持続する人権不良国家と規定する決議案を通過させた。北朝鮮の人権問題が国際イシューになったのは昨日今日のことではない。だが今回の決議案採択は、新たな変曲点になるものと見られる。安全保障理事会が北朝鮮の状況を国際刑事裁判所(ICC)に回付して、反人道的犯罪の責任者を制裁するよう促したためだ。
今回の決議案採択は、北朝鮮の人権調査委員会(COI)勧告とともにこの問題に対する国際社会の峻厳な警告として評価できる。もちろん安保理常任理事国である中国が拒否権を行使するという意思を明らかにしており、北朝鮮を実際にICCに回付することが出来るかは不透明だ。だが人権侵害に対する国際法的な処罰メカニズムを用意したという点で、今回の決議案は北朝鮮の人権問題に国際社会がこれ以上看過できないという強い意志を示したものと見られる。