【噴水台】「30年韓国担当」日本の外交官が、私を身震いさせた理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.21 09:09
映画『弁護人』が観客1000万人を超えたというニュースを聞いて、ふとモチーフになったという盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領を思い浮かべた。彼に初めて会ったのは大統領直選制の要求デモ真っ最中だった1987年6月抗争当時の釜山(プサン)駅広場であった。ソウルの民主化の聖地が明洞聖堂だったなら、釜山は釜山駅広場だった。ここで国際赦免委員会釜山支部長出身である地域の代表的な人権派の故キム・グァンイル弁護士を中心に指導部が結成されたが、当時41歳の弁護士だった盧元大統領も一緒だった。
当時、駅近隣の放送局へ向かったデモ隊が途中にある在釜山日本領事館の前を通り過ぎる際、突然誰かが火炎瓶を投げた。火炎瓶は領事館の塀の役割をしていた築台の上にある庭木の下に、そのまま落ちた。花火が燃え上がって木に燃え移り、目まいのするような状況になった。すると1人の男が「外交公館に被害を与えてはいけない」としてほかの人の助けで築台上に上がり、これを取り払って事態は一段落した。