【コラム】江原道が死んでこそ平昌が生きる=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.05 09:21
あふれんばかりの歓喜は、昔の話になった。2011年7月6日、南アフリカのダーバンで開かれた第123回国際オリンピック委員会(IOC)総会で、江原道平昌郡(カンウォンド・ピョンチャングン)が開催地に選ばれた。夏季オリンピック・ワールドカップ(W杯)サッカー・世界陸上選手権大会に続き、冬季オリンピックまで誘致したことで世界4大スポーツイベントを合わせた「グランドスラム」を達成したと喜んだ。バラ色の展望が広がった。現代(ヒョンデ)経済研究院は、平昌オリンピックが直・間接効果を合わせて64兆9000億ウォンの経済的効果を上げるという報告書を出した。あるメディアは2018年平昌に「雪の代わりにお金が降り注ぐ」と表現した。
3年余りの間に雰囲気はずいぶん沈んだ。江原道は来年1000億ウォンほどの地方債を発行する計画だという。オリンピックを準備するには来年、再来年にも似たような規模の金を借りなければならない境遇だ。江原道の今年の財政自立度は18.7%。誰が見ても「赤貧洗うが如し」の状況だ。