米国に追従した利下げは危険…円安への対応が重要だ=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.04 11:15
--韓国はどのような政策で対応しなければならないのか。
▼シン=韓国は大規模経常収支黒字に3600億ドルという外貨準備高がある。新興国の中には資金流出の混乱が起き不安定性が増幅される国があるだろうが、韓国はそうした心配をするほどではない。米国が来年半ばか下半期に金利を上げる時に韓国はどのようにすべきか。この問題は大きな議論の的になるだろう。個人的な考えでは短期的には米国について行く必要はないとみている。ウォンが必ず弱まることはなく他の新興国とは差別化されと考えるためだ。金利格差だけでなく為替相場変動の可能性などを広く総合し、資金の流れを見て韓国のスタンスを定めることが重要だ。
▼ソン=FRBが衝撃緩和のため政策金利の引き上げに慎重になる可能性が大きい。米国の金利引き上げは資金収益率に影響を与えるほかない。債券市場では新興国に投資された資金が米国に戻る流れが現れるだろう。だからといって、米国が金利を上げたら韓国も上げるべきと考えるのは必ずしもそういうことではない。資本流出は2つのチャンネルを通じて現れる。ひとつは金利差、もうひとつは企業収益率の部分だ。利率だけ見るのは債券市場には正しい話だ。だが、外国資本が企業の収益率に対して持つ期待値がある。米国が上げるからと一緒に金利を上げれば企業収益率を悪化させむしろ資金流出をさらに招くことになる。