【時論】韓国政治、歴史に恥じないためには…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.30 10:04
しかし最近は状況が変わっている。大邱で野党の金富謙(キム・ブギョム)候補が40%ほど得票し、全羅南道ではセヌリ党の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)候補が大差で当選する異変が生じた。今はもう中大選挙区制が古い地域主義の障壁を崩せる世の中になったのだ。すでに嶺南・湖南の有権者の意識が変わり、変化の車輪が回り始めただけに、政界が選挙制度の改革で呼応すれば、予想外の好結果をもたらすことができる。
また、選挙区議員の比率を減らして比例代表を増やせば小選挙区制による死票歪曲現象を緩和し、さまざまな分野の専門家が政界で活動できる空間を広める。少数グループの意見を国会に反映するには2種類の選択肢がある。まず院内交渉団体構成要件を現行の議員20人から大幅に下げる必要がある。最近、二大政党が国政を漂流させている姿を見ながら、第3の交渉団体があれば与野党はこれほど強情にはなれないだろうと感じる。もう一つの選択肢は、選挙費用補填得票率を現行の10%から西欧レベルの5%まで低める案だ。選挙ハードルを下げてこそ、少数グループもより積極的に選挙に加わることができる。