【コラム】朴政権第2期経済チームの道と新しい地図(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.30 11:56
崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済チームが「地図にもない道」を進み始めた。崔副首相は18日、朴槿恵(パク・クネ)政権第2期経済チームの初めての経済閣僚会議で「韓国経済が解決しなければならない難題を考えれば新経済チームはおそらく地図にもない道を歩いていかなければならないかも知れない」と述べた。崔副首相が予告した地図にもない道は「新経済チームの経済政策方向」でその輪郭を表わした。まずこれまで守り続けてきた財政健全性を損ねるリスクを押し切っても拡張的マクロ政策を展開するとした。確かに過去に政府が持っていた地図にはない道だ。議論が収まらなかった不動産関連金融規制(LTV・DTI)も思い切って解いた。地図にはあったが行かなかった道だ。何より経済政策の焦点を家計所得増大を通じた内需向上に合わせるとした。企業の所得が家計に流れるよう誘導し、消費が増えれば自然に企業の所得も再び増える善循環構造を作るということだ。韓国経済の成長公式を企業・輸出中心から家計・内需中心に変えるという発想の転換だ。従来の地図に出ていた道とは反対方向に行くということだ。
崔副首相の「地図にない道」がこれまで試みなかった政策を1度やってみようということなら十分に意味がある。以前の政権や朴槿恵政権の第1期経済チームはさまざまな理由で新たな試みや発想の転換が不十分だったことは事実だ。経済は落ち込むばかりなのに過去の政策の枠組みから抜け出す考えはなく、断片的な浮揚策をちびちびと出すのにとどまったためだ。そうしている間に景気は空しく沈み込み、構造的な問題は積み上げられるばかりだった。景気回復と構造改善を1度に成し遂げられなければ韓国経済は立ち上がることができないかも知れないという危機感が新経済チームに「地図にない道」を進ませることになった。低迷した経済と無気力症に陥った国民を立ち上がらせるには格別なショック療法が必要ということだ。そうするにはその場に座り込んでいるよりは地図にない道でも切り開いて進んでいくことにしたのだ。