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【社説】「サムスン電子・現代自動車=韓国経済」は錯覚だ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.01 13:05
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韓国の経常収支黒字が日本を追い越したのに続き過去最大値に挑戦中だ。10月には過去最大である95億1000万ドルを記録した。このまま行けば今年の経常収支黒字は630億ドルを無難に超える見通しだ。ウォン高の中で成し遂げたものすごい成果だ。第3四半期の経済成長率も前四半期比1.1%を記録し、2四半期連続で1%台の成長を継続した。今年の消費者物価上昇率もやはり1.1~1.2%にとどまる見通しだ。この程度ならば悪くないマクロ経済指標といえる。それでも経済主導者は苦痛を訴えている。統計の数値と体感指標が別々に遊んでいるためだ。

先月の輸出内容を開けてみれば深刻な二極化現象が表われる。前年同期比で乗用車(19.8%)と情報通信機器(22.4%)、半導体(13.5%)などの輸出だけが集中的に増えた。一言で、サムスン電子と現代・起亜自動車の独走だ。すでに世界市場で品質と市場支配力を備えただけに世界的な景気低迷や為替相場変動でも巡航するだろう。これ以上「サムスン電子・現代自動車=韓国経済」と錯覚してならない状況になった。一部大企業だけがうまくいき、経済全体は疲弊する二重構造が固まっているためだ。

 
経済二極化は全方向で深まっている。韓国銀行によると2000年以降の製造業の輸出出荷指数は2.8倍も増えたが内需出荷指数は1.4倍の増加にとどまった。輸出好調と内需不振の深刻な二極化が統計で確認されたのだ。これ以上大企業と中小企業の二極化はニュースではない。いまや輸出大企業すら業種別で二極化が進行している。昨年500大企業のうち電子と自動車業種の営業利益増加率はそれぞれ68%と10%となった。これに対し造船・重工業の営業利益は48.2%、石油化学は50.8%減少した。輸出大企業も業種別で明暗が分かれているのだ。

マクロ経済指標が安定傾向を見せているからと安心する段階ではない。その裏では二極化によって中小企業と内需景気が沈没しているためだ。過去最大の経常収支黒字も同様だ。裏を返せば消費心理・設備投資の冷え込みで輸入が輸出増加幅ほどには増えなくなっているという危険信号と読まなければならない。実際に今年上半期の設備投資は前年同期比マイナス8.2%に墜落した。実質消費支出も5四半期連続でマイナス行進が続いている。なぜ「危険な不況型経常収支黒字」という懸念が出てくるのかわかる部分だ。


【社説】「サムスン電子・現代自動車=韓国経済」は錯覚だ(2)

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