価格の無駄省いたスマホがヒット…急成長する小米(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.07.15 13:23
この1週間に韓国で最も話題になった経済ニュースはなんといってもサムスン電子の第2四半期アーニングショックだった。売り上げと営業利益が前年同期比でそれぞれ9.5%と24.5%の急減となった。営業利益は7兆2000億ウォンで、証券業界の予想値を1兆ウォンほど下回った。以前ならばアップルとの競争状況に注目が集まったはずだが、今回は少々異なった。名前も聞き慣れない中国の小米科技という会社が不振の主要因として指摘された。設立して満4年、最初の製品を出してから3年に満たない会社だ。だが、成果は輝かしく、第1四半期には世界最大のスマートフォン市場である中国でアップル(10%)を上回り、サムスン(18%)、レノボ(12%)に次いでシェア3位の11%を獲得した。4月にはついに中国でサムスン電子よりより多くのスマートフォンを売り話題になった。疾走の中心には創業者で最高経営責任者(CEO)の雷軍がいる。現在の彼を作ったのは意外にも、40歳になり突然訪れた人生の“ハーフタイム”だった。
湖北省出身の彼は武漢大学計算機学部4年生だった1990年に友人らと初めて創業した。睡眠を忘れ没頭しながらPCで中国語を具現するプログラムを開発した。しかし安い複製品があふれて会社は6カ月で畳んでしまった。大学卒業後に北京に行った彼は新生企業のキングソフトの6番目の社員になった。会社は成長を続け、彼も高速昇進を繰り返し29歳で社長になった。マイクロソフト(MS)が中国に進出するとキングソフトは対抗馬としての位置づけを得るため孤軍奮闘した。特にワードプロセッサーとオフィスプログラムの開発に力を尽くした。