【社説】韓国経済の素顔を表したサムスン電子の実績不振
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.09 11:15
韓国の代表的な看板企業であるサムスン電子の4-6月期の経営実績が予想を大きく下回った。営業利益は7兆2000億ウォン(約7200億円)と、前期比15.19%減、前年同期比で24.45%減となった。売上高は52兆ウォンと、前期比3.13%減、前年同期比9.5%減。売上高が減少しただけでなく、採算性も悪化したということだ。アーニングショック(予想外に低調な経営実績発表)にもかかわらず、サムスン電子の株価はむしろ小幅上昇し、株式市場に及ぼす衝撃はそれほど大きくなかった。
しかしサムスン電子の実績不振は、韓国経済の脆弱性をそのまま表したという点で衝撃的だ。不振の要因には急激なウォン高、主力製品であるスマートフォンの販売減少などが挙げられる。韓国を代表する企業までが為替効果から抜け出せず、老朽化する主力製品に代わる新しい成長動力を探せない姿を見せた。