「韓国経済の成功方程式は終わった」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.20 08:52
最近韓国経済は0%台成長の泥沼を9四半期ぶりに抜け出した。韓国銀行の調査の結果、第2四半期の国内総生産(GDP)が前四半期より1.1%増えたのだ。だが、専門家であれ一般国民であれ、韓国経済が底を打ち成長に転じたと楽観する人はそれほど多くない。チョン・グヒョン元サムスン経済研究所所長も韓国経済は危険に直面したとみている人だ。チョン元所長は最近出した著書『私たちはどこへ向かっているのか』で、「韓国が過去60年間に成し遂げた経済成長の奇跡の成功方程式は終わった」と評価した。
彼がみた韓国の成功方程式は、「(民主主義+市場経済)×(韓国人の価値観)=成功」と説明できる。さらに熱心に、さらにしっかりやる人により多くの補償が伴うという価値観の下、韓国人はこれまで激しく勉強し仕事にいそしんだ。だが、いま韓国人のこうした価値観は以前より弱くなり、高度成長時代が終わろうとしているというのが著者の評価だ。チョン元所長が見た時、価値観が弱まった理由は「普遍的福祉」と「同伴成長」のような平等主義的アプローチと、このために政府の市場介入が拡大したためだ。