【コラム】韓中関係、過度に楽観視する韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.09 09:55
先週、中国の習近平主席がソウルで朴槿恵(パク・クネ)大統領に会った。李明博(イ・ミョンバク)元大統領の時期には韓中関係に緊張が生まれたので中国との業務関係(working relationship)を改善しなければならないという必要性が提起された。朴大統領は「以前の状態(status quo ante)」の復元という予想を上回った。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は韓中関係が史上最高になったことを誇るに十分だ。
韓国国民は、韓中関係の上昇気流を支持している。韓中首脳会談前に峨山(アサン)政策研究院が実施した世論調査で「中国は競争国ではなく協力パートナー」という回答が60.8%だった。調査が始まって以来の最高値だった。70.8%は両国関係が今後さらに向上すると見通した。
外部から見ると、韓国政府と国民の中国観は、領域内の他国家に比べて不思議なほど楽観的だ。米国・豪州・日本・インド・東南アジアの世論調査では自国と中国の関係の未来についての信頼性は下がっている。海洋領土紛争が激しくなる中で中国が力を振り回しているためだ。