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【時論】中国がいよいよ北朝鮮を圧迫し始めたが…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.30 13:47
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中国がいよいよ北朝鮮を追い立て始めたのだろうか。先月、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が発行した報告書によれば、中国が今年1-3月期に対北朝鮮の原油輸送を中断した。同じ期間に北・中貿易は昨年と比較して2.83%減少した。ワシントンでは、張成沢(チャン・ソンテク)の処刑が北・中貿易に何の影響も及ぼさなかったというこれまでのマスコミ報道が不正確だったという分析が力を増している。KOTRA報告書によれば昨年12月以降、北・中の貿易関係は打撃を受けた。今年2月の北朝鮮の対中の石炭輸出は前月よりも26%、鉄鉱石は23%減った。北朝鮮に注目する人気ブログの北朝鮮経済観察(NK EconWatch)によれば、前年対比2月の北・中貿易は46%まで減った可能性がある。

これは何を意味するのか。若い北朝鮮の指導者の無責任な行動に、中国が怒りを示したのだろうか。張成沢という北・中連結の輪が消えたことから出てくる全般的な北京発の不確実性を反映したものだろうか。多くの専門家たちがKOTRAの報告書を根拠に、北朝鮮に対して「ねじを締めよ」という米国の要求がいよいよ受け入れられ始めたという結論を下しやすい。

 
だが現実はそれほど明確ではない。これまでも北・中貿易のパターンは不規則だった。例えば中国は2013年2・6・7月に対北朝鮮の原油輸出を中断した。そのうちに2013年12月に原油を大量に送った。したがって1~3月の北・中貿易の減少は、過去の不規則な様相が繰り返されたのかもしれない。でなければ貿易統計の報告に支障が出たのかもしれない。中国はまたジェット燃料油や石油のように貿易帳簿に記入しないほかの形態のエネルギー源を北朝鮮に提供している。

したがって今回の中断事態の意味は不明確だ。もし今年4-6月期の貿易数値にも同じパターンが繰り返されるならば、これは北朝鮮の若い指導者が張成沢を粛清したことに対する中国の怒りを意味する可能性が大きい。

米国としては水面下の外交の勝利と見る余地がある。北京がワシントンの立場にもう少し近づいて自分勝手にふるまう平壌(ピョンヤン)の独裁者を取り締まったと解釈できるためだ。

ワシントンでは北朝鮮に対する米中協力が必要だという意見が粘り強く提起されてきた。特に誰を引用する必要もなく、昨年6月にサニーランズ米中首脳会談以後、米国が中国にボールを投げてきたというのが大半の意見だ。米国は中国の「方向転換」を希望してきたのだ。


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