【社説】韓国には危機を克服するDNAがある
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.13 10:36
旅客船「セウォル号」事故から1カ月近く、韓国社会では自虐と敗北主義が続いている。その間、多くの危機を迎えたが、今回のように社会全体が無気力症に陥り、集団パニックから抜け出せなかったことはない。私たちは危機に屈することがなかった。国家が不渡りを出した1997年の通貨危機当時も国民が金集め運動に参加し、国際通貨基金(IMF)が提示した過酷なマニュアルを履行した。韓国の国民は危機を乗り越えるために方向を定めて実践することができる。
しかし私たちの子どもが惨事にあった今回のセウォル号の事故では、克服の意志までが弱まった姿だ。私たちは十分知っていて、もしかすると黙認してきた弊害、適当に済ませるパリパリ(速く速く)文化と安全不感症、そして天下り人事と請託の中で定着した官僚マフィア文化が、子どもを害する状況になったという当惑と自責があまりにも大きいからだ。人間の世の中で子どもより尊い存在はないが、大人の貪欲のために子どもが犠牲になり、顔を上げることができない。