<韓国旅客船沈没>悲しみ→悔しさ→無気力の反復…韓国は今、「集団トラウマ」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.21 13:39
会社員のY氏(36、ソウル江西区)は19日、夫婦けんかをした。一日中セウォル号のニュースを見続ける妻に向かって「もうやめろ。君が怒っても変わるわけじゃないだろう」と大声を張り上げたのが始まりだった。腹が立ってテレビを消してしまった。妻は「こんな状況でどうして怒れずにいられるの。あの若い高校生たちが大人たちのせいで死ぬことになったのに」と怒った。妻は16日、事故発生以後ほとんど一日中テレビのチャンネルを回しながら泣いては怒ることを繰り返していた。Y氏は「結婚5年になるが妻のこんな姿は初めて」と話した。
市民は外出を控え、救助の便りだけを待ち焦がれていた。週末の19日、京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)のエバーランドには前週よりも33%減の3万人余りが訪れた。ソウル大公園に訪れた人も24%減少した。団体旅行客が予約をキャンセルしたために4~5月のKORAIL(韓国鉄道公社)観光列車の運行も6回分が中止になった。