<韓国旅客船沈没>悲しみ→悔しさ→無気力の反復…韓国は今、「集団トラウマ」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.21 13:39
生徒や教員にとってセウォル号の痛みは格別だ。ある女子生徒は、今回の事件の犠牲者に友人が含まれていた事実を確認して衝撃に包まれた。部屋から出ずに泣くばかりだった。こうした状態が続いたので、母親の手に引きずられて精神科医院を訪れた。京畿道安山(キョンギド・アンサン)に勤めたことがある現職の女性教員(33)はひょっとして知っている教員が災難にあってはいないかと心配になり、毎日ニュースを見ながら涙を流している。彼女は「生徒たちを守ろうと教員らが尽力したことを思うと、とても胸が痛い。檀園(ダンウォン)高校の教頭先生の死亡事件もそうで…」と言葉を濁した。この女性教員は「現状は変わらないのに、ずっとテレビをつけてスマートフォンをいじっている」として「食欲がなく、きちんと食事をするのもつらい」と話した。
順天郷(スンチョンヒャン)大学富川(プチョン)病院精神健康医学科のイ・ソヨン教授は「一部の学校でセウォル号犠牲者への追悼文を書かせているが、趣旨は理解できるけれども過去に事故で家族を失ったことのある生徒がいたら問題になるかもしれない」と憂慮した。イ教授は青少年について親がすべき3つの事を提示する。コミュニケーションを通じ子供の感情や思いを知り、子供が今回の事故を本人のこととして個人化してわい曲しないよう助け、世の中が安全で乗り越えていかなかればならないことがあるとのメッセージを与えなければならないということだ。