敗者復活のない社会が希望を絶たせるのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.03 10:12
その日は細い雨が降っていた。昨年7月にパク・サンフンさん(50、仮名)はソウルのある旅館で1人酒のコップを傾けた。40代後半で会社を早期退職したパクさんはタクシードライバーなどをしながら生計を立てようとした。しかし事故を起こし補償金まで抱え込むことになった。退職金は株式投資ですべて失った後だった。彼は訪問販売の仕事を始めたが、増える借金に耐えられなくなった。その日、彼の手は1枚のA4用紙を持っていた。1時間前に涙を流しながら書いた遺書だった。ふらついた文字の上に涙の跡が広がっていた。
「愛するお母さん、借金だけ押し付けて行って本当にごめん…」。