【コラム】韓国が「アジア版クリミア半島」にならないためには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.19 09:09
だが、これら2国間関係に劣らず重要な要素は韓日関係を改善し韓日米が行動を統一することだ。3国間の関係に亀裂があると北朝鮮が判断することになるなら、プーチン式の行動がアジアで再現されることを防ぐしっかりとした戦略環境が作られていないことを意味する。
いま韓日関係を改善できる機会を善用することがあまりに重要な理由だ。日本の安倍晋三首相は先週衆議院での発言で河野談話や村山談話の修正を考えていないと強調した。安倍首相が慰安婦問題を巧妙に回避しているというソウルの最大の不満にこたえる発言だった。青瓦台(チョンワデ、大統領府)は「幸いだ」と反応した。いまソウルと東京には機会の入口が開かれた。新たに対話に着手し前進的協力関係の利点に集中できることになった。
先週両国の外務次官が会った。良いことだが、私は韓国が東京に特使を送る必要があると考える。特使は安倍首相の衆議院での発言に対し菅義偉官房長官と相談できるはずだ。そうすることによって両国指導者の対話再開に必要なメンツが立てられるだろう。もしかしたら早ければ今月末にオランダのハーグで開かれる核セキュリティサミットを会談の機会にできるだろう。対話が途切れて長くなったため韓日間のアジェンダはあふれている状態だ。その目録には自由貿易協定(FTA)、通貨スワップ協定、軍事情報協定、物品サービス相互提供協定が含まれる。