北朝鮮IOC委員「平昌?…熱心にやっていればうまくいくだろう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.21 13:57
北朝鮮の張雄(チャン・ウン)IOC委員は、同僚委員に記者側を指して「危険な人物には気をつけないと。記者たちは言葉が多すぎるから」と冗談も言っていた。国際オリンピック委員会(IOC)で北朝鮮を代表する張雄委員(76)にとって、ソチ冬季オリンピックは孤独な時間だ。北朝鮮の選手たちが出場資格を得られなかったので単独で5~7日(現地時間)、ソチのラディソンブル・コングレスセンターで開かれたIOC総会で孤軍奮闘した。張委員は手を挙げて何度も発言申請をして「選手たちの教育において支援プログラムをさらにきめこまかく作るべきだ」という主旨の発言をした。同僚IOC委員である英国のアン王女とともに相次ぐ発言をして同意を集める様子も見せた。彼は洗練されたマナーと流ちょうな英語・フランス語の実力でIOC委員の間でも人気が高い。
しかしIOC総会のマイクが消えるとすぐに彼は沈黙した。メディアとの接触に気をつけた。日本をはじめとする外国のオリンピック専門記者の間でも人気があった彼だったが、とりわけ保身を図った。南北が離散家族対面に合意した5日以前はIOC委員専用宿舎であるラディソンブルホテルのロビーにも簡単には姿を見せなかった。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長とIOC委員との晩餐が開かれた後、自分の部屋に戻ったチャン委員にインタビューを求めたが彼は固辞した。17日、スノーボードメダリストにメダルを授けることになっていたが、それさえも同僚委員に譲った。自身に照明が当たることを極力敬遠したのだ。そうするうちに離散家族対面を4日後に控えた16日、彼にロビーでやっと再会した。このロビーに出入りしていた韓国メディアは中央日報だけだ。