有名ファストファッション（ＳＰＡ）ブランド「ザラ（ＺＡＲＡ）」と高級ファッションブランド「バーバリー」の韓国の価格が、世界で３番目に高いことが調査された。ソウル大学衣類学科ファッションマーケティング研究室がバーバリー、ザラ、ナイキ、ギャップなど４つのグローバルファッションブランドの世界販売価格を調査した結果だ。

ブランドはもちろん、安さが特徴のＳＰＡ商品でさえも韓国内価格が海外より唯一高く、韓国消費者がグローバルファッション業界で「ホゲンニム〔カモ（ホグ）とお客様（コゲンニム）〕の合成語で、無邪気な顧客を意味する隠語）」扱いを受けているという俗説が確認されたことになる。

ザラの代表商品１０品の８０カ国での価格を調査してドル換算した結果、韓国の平均価格は８６．８７ドルで原産地ではない米国のザラの平均価格６９．１１ドルに比べて２５．６９％高かった。韓国よりも平均価格が高い国はアイスランドとカザフスタンの２カ国だけだ。特にザラの袖なし合成皮革のワンピースは韓国での販売価格が１６９．６７ドルと世界８０カ国中で最も高かった。お隣の日本は１５２．９４ドルで韓国より約１６ドル安かった。輸入品が高いことで知られる中国も１３２．０７ドルで韓国より約３７ドル安かった。

ザラの国内販売価格は、調査対象の全１０商品で２～８位の上位圏だった。子供用パッディング価格が、カザフスタンの９６．９０ドルに続き９３．８４ドルと高く世界２位。男性ジャケット（１４１．２３ドル）も世界で３番目に、男性ティーシャツ（２３．７０ドル）は世界で４番目に高い価格だった。

調査をしたイ・ハキョン責任研究員は「ザラが、ファストファッション市場が成熟期に入った欧州・北米で安定した価格戦略を展開しているが、アジアや東欧地域では人気と急成長により高価政策を行っているということがわかる」と話した。イ研究員は「特に韓国の価格がとりわけ高いのは、低価格帯のファストファッションではないマスティージ（ｍａｓｓｔｉｇｅ：ｍａｓｓ＋ｐｒｅｓｔｉｇｅ、大衆高級）ブランドに位置づけようとする試みと思われる」と付け加えた。

スペインが本社のザラは別名ファストファッションと呼ばれる製造・直売型衣類（ＳＰＡ）ブランドの代表ランナーだ。昨年、ザラは韓国だけで前年より２２％増の２０３８億ウォンの売り上げを記録した。６９４０億ウォンを売り上げたユニクロに続き海外ＳＰＡブランドの中では２位だ。


ＺＡＲＡはお手ごろ価格、ただし韓国を除き…（２）