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【コラム】韓国、焦れば「創業強国」は作れない(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.27 13:10
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「サムスン修能(試験)」や「現代(ヒョンデ)車考試」という言葉も流行語のように広がっている。大企業の入社試験に就職活動の学生10万人が殺到し、大手私教育企業などが対策講義を開設するほどだ。「韓国は幼稚園から入社試験まで30年間、私教育を受けなければならない」と自ら嘆く声も出てくる。若者たちが大企業だけを眺めず、創業を夢見たり中小企業に入社するなど多様な選択をすることが国家的にも必要だ。しかし多くの親が創業を引き止め、就職を希望する当事者でさえ中小企業への入社を避ける現実で、このような社会現象が簡単に消えることは皆無だ。創造経済・創業強国に進んでいくための大長征が必要な理由が、まさにここにある。

幸いなのは、韓国人は歴史的に創意的なDNAを持って生まれたという点だ。世界で最初の金属活字や訓民正音・亀甲船のような発明品が端的な例だ。最近、世界的に人気を呼んでいるビビンパもそうだ。海外では見いだせない融合の食文化がすでに内包されているものだ。これだけでなく誠実・勤勉性ではどの国にも引けをとらない気質を持っている。韓国人には、世界を舞台に活躍するグローバル人材としての潜在性が充分備わっているということだ。

 
現在の大韓民国の問題は全てが絡み合う糸のようにつながっているので断片的で近視眼的な見解でアプローチしてはいけない。任意に期間を定めておいて政策を無理に履行してはならず、韓国社会に蔓延しているせっかちな性質も見直さなければならない。また教育だけでなく創業生態系、大企業-中小企業構造、国民の幸福指数などを細やかに検討する政策的ディテールが必要だ。この先100年を見通した長期的な見識で総合的な青写真が提示されれば、今すぐに創造経済・創業強国の成果が出てこなくても、国民は信頼と希望を持って待つことができるはずだ。

ホン・デスンArthur D.Little(ADL)コリア副会長


【コラム】韓国、焦れば「創業強国」は作れない(1)

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