【グローバルアイ】韓流ロマンスにも“創造経済”がある
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.22 17:26
最近、中国の映画界を涙の雨にしてしまった映画がある。12日に封切りした韓中合作映画『別れの契約(A Wedding Invitation、分手合約)』だ。中国で撮影し、全て中国の俳優が出演したので明らかに中国映画だ。ところがこれを見た中国人の観客は、すぐにストーリーが陳腐な韓国メロドラマということに気付く。ところが、グチは言いながらも思う存分泣けたと言って有り難がる。とても悲しくて感動的だという賛辞も惜しまない。ひと言で大当たりだということは数字が示している。封切り2日で製作費3000万元(約54億ウォン、約4億8000万円)を回収した。中国のロマンス映画で史上最高記録だ。19日現在、1億元を稼いで中国ボックスオフィス1位も守っている。秘訣は何だろうか。
まず最初に、企画と演出のバランスだ。監督は『ラストプレゼント』、『ナンパの定石』などで知られる韓国のオ・ギファン氏が引き受けた。一部スタッフはやはり韓国人だ。それで映画の背景は『秋の童話』を連想させるほどパステル色の雰囲気が充満している。その代わりに俳優は当代中国最高の青春スターを選んだ。韓国の感性を、中国スターを通じて演出し、中国人の心をつかんだのだ。 2番目、韓国と中国側が半分ずつ投資した。中国側の投資額が30%以上であり中国俳優を使ってこそ、中国映画として分類されて大陸上映に制約がないという点を考慮したのだ。中国では毎年50編以上の外国映画を上映できないよう規制している。このうちの韓国映画は2編に過ぎず、事実上、韓国映画の中国進出は不可能だ。