【コラム】韓中間の心の距離はどれくらい?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.18 15:58
ソウルから北京までの航空距離は940キロだ。一方、中国の政治首都の北京から経済中心の上海までの距離は1088キロ。韓国から中国に行くほうが、場合によっては中国内の移動より速い。韓中間の距離はそれだけ近い。こうした理由から「ペクリョン島で鶏が鳴けば中国山東省栄成市の成山頭まで聞こえる」という言葉が出てきた。実際、その直線距離は約174キロにすぎない。
西海(ソヘ、黄海)は韓中が共有する内海と変わらない。朴槿恵(パク・クネ)大統領は6月の訪中時、清華大学で演説し、「中国の川は西側から東側に、韓国の川は東側から西側に流れ、西海で会って一つになる」と述べた。中国が西高東低、韓国が東高西低の地形であるためだ。北側では山と水がつながり(山水相連)、西側は海を挟んで向かい合う(隔海相望)のが中国との関係だ。馮玉忠元遼寧大学総長は、韓中関係は歴史・文化・地理・感情の4つが近いという「四近論」を主張した。
両国の国民の心はどれくらい近いのだろうか。李明博(イ・ミョンバク)政権当時は、1992年の修交以来、両国関係が最も遠かったという評価を聞いた。なら、朴槿恵(パク・クネ)政権の初年度の今年1年はどうか。キム・ジユン峨山政策研究院世論研究センター長は定期的に国家好感度調査を実施している。結果が興味深い。朴大統領の就任前の1月初め、韓国国民の中国に対する好感度は10点満点で4.45点だった(米国5.70、日本3.31)。朴大統領の訪中後に実施された7月初めの調査では好感度が4.92点に上がった。年中最高値だった。その後は下落傾向だ。9月の4.66点に続き、今月初めは4.37点に落ちた。就任前よりも低い。