【コラム】中国との個別取引がもたらす結果=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.04 10:20
中国国防部が先月23日に東中国海の自国の防空識別圏(ADIZ)拡大を発表したことで日本、米国、韓国と新たな緊張を触発した。中国の防空識別圏(CADIZ)は日本の防空識別圏(JADIZ)および韓国防空識別圏(KADIZ)と相当部分重なる。北京のこのような一方的な宣言に対しソウルは強い語調で拒否しなければならない。このような脈絡から先週ソウルで開かれた韓中次官級国防戦略対話から聞こえてきた便りは心配になるばかりだ。
CADIZは韓国には非常に頭が痛い問題だ。この区域で飛行するすべての外国民間機と軍用機は飛行計画、無線通信、電波中継、機体表示などの確認手続きに従い管制を受けなければならない。合わせてこれからは北京の中国外交部や民航局に自身がだれなのかを知らせなければならない。発表によるとCADIZの管理は中国国防部が担当し、彼らはここを通過する航空機を識別するために戦闘機を出撃させる権限がある。中国は自国が宣言したCADIZを通過する飛行ルートではもちろん、該当区域と平行に飛行する(すなわちこの区域に入らない)航空機も阻止することができる。民間航空会社が飛行をあらかじめ知らせないことを選ぶこともできるだろう。だが、このような形でこの区域で自身がだれなのか確認するのを拒否する場合、とても危険になりかねない中国の飛行阻止行動を呼び起こす可能性もある。