【コラム】サムスン電子の未来、相反する2つの予想(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.13 17:48
持ち上げると首がボキッと折れる扇風機を作っていた会社、年間売上高が3億ウォンと金星社(LG電子の前身)の20分の1にしかならなかった会社、40年前のサムスン電子の姿だ。しかし今は年間売上高が200兆ウォン(約20兆円)を超え、四半期別の営業利益が10兆ウォンにのぼる企業、世界がサムスン方式(Samsung Way)と李健熙(イ・ゴンヒ)イズム(ism)を学ぼうとする企業、これもサムスン電子だ。サムスンの成功の秘訣を見いだそうと、多くの本や論文があふれる理由だ。
無数の理由があるだろうが、私は2つがその核心だとみている。製造競争力と徹底的な模倣だ。サムスン電子はかなり以前から、他者より速く効率的に商品化する製造能力が卓越していた。このためにサムスン電子は限りなく悩み、投資をした。開発速度を高め、開発と生産過程を統合し、迅速に商品化しようと努力した。端的な例が、すべての技術情報をサムスングループ全体が共有することで革新製品を作り出すという情報システム(ECIM)の構築だ。開発プロセスを全社レベルと事業部、商品の3層構造とするプロダクトデータマネジメント(PDM)も作った。