【コラム】中国との個別取引がもたらす結果=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.04 10:21
中国の措置は韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権と中国の間で熟していた肯定的関係に冷や水を浴びせた。わずか数週間前にソウルを3日間訪問した中国の楊潔チ国務委員は韓中間の戦略的パートナー関係を作る過程を話し合うために朴大統領と金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官ら多数の高官と会い良い成果を上げた。6月に朴大統領と習近平中国国家主席の成功的な首脳会談で2人の指導者は共同声明を通じ次の段階の関係に進むことに合意した。
CADIZと関連して韓国が中国と「談判」しようとしていた希望は先週の韓中次官級国防戦略対話で水の泡となった。中国はCADIZに対する韓国の抗議を一蹴した。しかしメディア報道を通じ韓国側がKADIZとの重複を避けるためCADIZを再設定するよう中国に提案したことがわかった。
中国はもちろんこの提案も拒否した。しかしこうしたメディア報道を見てひとつ心配になることがある。韓国が他の地域の問題を中国と連結するのを避けているという点だ。もし北京が韓国の提案を受諾したとすればどうなっただろうか? この問題と関連して米国と日本が抗議を続けても単にKADIZとだけ重ならないように調節さえされれば中国の今回のCADIZ拡大を認めるのだろうか? これは短期的には賢明な処方でありうる。しかし長期的に見ればこれは韓国の国益に害となる。