防空識別圏をめぐりサンドイッチ状態…妙手探しに乗り出した韓国政府(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.02 08:57
韓国政府が韓国側防空識別圏(KADIZ)を拡大し離於島(イオド)を含める方向で後続対策に乗り出した。1日に青瓦台(チョンワデ、大統領府)で金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長の主宰により国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官、外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官らが参加する中で開かれた国家安保政策調整会議では、中国の防空識別圏(CADIZ)宣言対策とともにこの問題が議論された。韓国政府関係者は、「離於島を含めて防空識別圏を拡大することに方向を定めた。馬羅島(マラド)と紅島(ホンド)などを含むのかなど細部各論の部分はもう少し検討が必要な状況だ」と話した。
韓国政府はしかし防空識別圏に離於島を含めることにしたがこれを正式発表はしていない。青瓦台の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)広報首席秘書官は、「防空識別圏拡大とフィリピン派兵問題が議論された」としながらも会議開催のほかに詳しい内容は公開しなかった。主務官庁である国防部と外交部も同様だった。公式には3日に開かれる与党セヌリ党との政府与党協議で防空識別圏拡大議論案を最終調整するという立場だが、一方的に防空識別圏拡大を宣言する場合、日米との摩擦が起きることを懸念したものと分析される。政府関係者は、「中国のように一方的に防空識別圏拡大を宣言する場合さまざまな問題が引き起こされかねず検討が必要だ。世論に追われて急いでやるよりも問題がないように細かくやっていくことが重要だ」と話した。韓国政府は防空識別圏拡大を確定する3日の政府与党協議の前に日米中など周辺国との事前対話を通じ摩擦を最小化する方針だ。