防空識別圏をめぐりサンドイッチ状態…妙手探しに乗り出した韓国政府(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.02 08:57
韓国政府は高位級戦略対話を通じ、▽防空識別圏議論▽日本の集団的自衛権推進▽日米同盟強化などの懸案に対する解決策を積極的に模索する方針だ。韓国政府関係者は1日、「いまの北東アジアの状況は短期間に決定される五目並べではなく、互いに数手先を眺めなければならない囲碁。参加するプレーヤーの1手1手に対しさまざまな可能性を解釈しなければならない複雑な状況だ」と話した。先月29日の韓国政府の環太平洋経済連携協定(TPP)参加示唆も米中、日中対立の流れの中で韓国の苦悩が反映された戦略的選択だったという説明だ。
韓国の動きと合わせて注目される部分は今週に予定されているバイデン米副大統領の韓日中3カ国歴訪だ。バイデン副大統領は2日から4日まで日本を訪問した後、中国と韓国の順で歴訪を進める。韓国には5~6日の2日間滞在し、青瓦台を表敬訪問して鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相、尹炳世長官らに会う計画だ。
最近急速に冷却された北東アジア情勢の中でバイデン副大統領が日米間で調整された仲裁案を持ち中国を訪問する場合、防空識別圏問題の糸口を解くことができるという見通しも出てくる。だが、日米がCADIZ変更を要求し集団的自衛権を強化するなど強硬策を持ち出した場合にはむしろ中国との摩擦が加速化する可能性もある。