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【社説】韓国の消費者に高く買わせる独占輸入業者

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.20 17:16
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韓国の消費者が独占輸入業者の横暴で輸入品を高く買わされていることが分かった。中央日報が取材した結果、ハーゲンダッツのアイスクリームの韓国での販売価格は米国の4.2倍だ。日本と比べても2倍ほど高い。スナックバー「スニッカーズ」のグラムあたりの販売価格は韓国が日本より32%高かった。ブランド品の時計やバッグはもっとひどい。アルマーニの時計は韓国で95万ウォンだが、米国では64万ウォン、日本では59万ウォンで販売されている。「流通・マーケティングと人件費を勘案しても米国・日本より価格が30%以上高いのは暴利水準」というのが専門家の指摘だ。

こうした価格構造の裏には「○○○コリア」と呼ばれる独占輸入業者と海外本社の横暴があった。寡占を武器に暴利を握っているのだ。これを正すには供給者間の競争を誘導するのが最善だが、その場合、並行輸入が必要となる。並行輸入とは、国内の独占販売権を持つ輸入業者ではなく他の輸入業者も同じ物品を輸入して販売することをいう。国内の並行輸入は1995年に許可された。しかし20年が過ぎてもまだ初期段階だ。輸入品の価格引き下げにはいくらか寄与したとはいえ、アフターサービスの不備、コピー商品の販売、返品不可能など解決すべき課題も多い。

 
並行輸入の活性化のためにはまず独占輸入業者の横暴と牽制を防ぐ装置が必要だ。独占輸入業者は並行輸入業者が登場すれば、さまざまな手段で閉鎖させるケースが多いという。実際、中央日報がインタビューをした米国の並行輸入業者B社の代表は「(並行輸入が)知られれば閉鎖しなければいけないので、会社名は絶対に露出させないでほしい」と何度も確認したという。並行輸入品を販売した大型スーパーの関係者は「夜道に気をつけろ」という脅迫まで受けたという。

不必要・不合理な規制も緩和されなければならない。化粧品を並行輸入するには代表が精神鑑定を受ける必要があるという。食品医薬品安全処が「化粧品の流通を間違えれば、顔に問題が発生するおそれがある」とし、製造業者に適用する規制を並行輸入業者にまでそのまま適用したからだ。通関手続きは非常に複雑だ。独占輸入業者がコピー商品、不良品だと問題を提起すれば、関税庁は並行輸入業者の物品の通関を保留する。並行輸入業者を潜在的罪人として扱うのだ。関税庁によると、このように通関保留された物品5件のうち1件は正常だった。独占権保護を優先する法の趣旨は理解するが、過度に権利者中心に運営されるのは問題だ。

何よりブランド品ならよいという消費形態が変わらなければならない。高価マーケティングが通用する消費者、ぼられて喜ぶ国で、あえて価格を下げる企業はない。欧州ブランド品企業が、自由貿易協定(FTA)で税金が減り、ウォン高で価格が下がっても、韓国ではむしろ値上げする理由は何か。海外の中低価格ブランドまでが韓国ではブランド品として振る舞う理由は何か。消費者が厳しくなってこそ、販売者も消費者の表情を見る。韓国の消費者はこれ以上、輸入品の“カモ”になるべきでない。

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