【コラム】韓国、「失われた20年」を経験してこそ目覚めるのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.20 11:00
中産層の解体も同じだ。日本は1980年代末、全国民が中産層という「1億総中流社会」と自慢した。自ら中産層と考える国民が80-90%に達した。しかし日本はまもなく「格差社会」に転落した。2007年には自分が中産層だと考える日本国民は30%台に急落した。韓国も同じだ。1990年代初めの所得基準で80%に近かった中産層の比率は今は60%台だ。国民意識調査はさらに悪い。自ら中産層と考える比率は50%にならない。中産層の崩壊が怖い理由は、自信と希望が消えるからだ。「今後、階層の上昇が難しくなる」という国民が98%にのぼる理由だ(現代経済研究院の2012年調査)。希望が消えたところは憤怒が満たし、経済活力は喪失される。空腹(hungry)より恐ろしいのが怒り(angry)というのはそのためだ。
日本と韓国は国家運営システムも似ている。正確にいえば、韓国が日本のシステムを模倣した。「日本株式会社」を真似たのが「韓国株式会社」だ。政-官-財界の協調を通じて国の発展を率いる「鉄の三角形」を構築した。韓国型「雁システム」も日本型「雁行システム」を模倣したものだ。政府が大企業を率い、その後ろを中小企業がついていくシステムをいう。こうした国家システムが日本では1990年代初めに崩れ、「失われた20年」はその産物だ。韓国も同じ経路をたどる可能性が大きいと見る理由だ。