【中央時評】安倍首相の妄言よりアベノミクスが恐ろしい=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.29 11:06
先週東京出張に行ってきた。23日に日経平均株価が7.3%急落すると日本列島はざわついた。「アベノミクスの効果が尽きたのではないか」との焦燥感がにじみ出た。量的緩和→円安→株価上昇の好循環に疑問を抱き始めた感じだ。日本経済新聞はヘッジファンドのプログラム売買が元凶だと指摘した。朝日新聞は「アベノミクスの本質は心理学だ」としながら、「崩れるときはもろい」という悲観論でアプローチした。主要外信は「アベノミクスの逆襲」「アベノミクスの呪い」と表現した。だが、アベノミクスはそんなに簡単に終わる政策でない。
アベノミクスのルーツを探っていくと、昨年日本が経験した3つのショックがとぐろを巻いている。後から羅列すれば一番最後が中国との経済逆転だ。すでにかなり以前から予想されていたものだ。もう少し大きいショックは釣魚島紛争だ。平和にひたって暮らしてきた日本人が戦争の可能性を尋ね始めた。何より最も大きな衝撃は貿易収支赤字だ。日本はオイルショックの時を除き1960年代から貿易収支黒字を続けてきた。50年以上当然視してきた「経済=日本」の神話が崩れるかも知れないという心理的不安感はとてつもなかった。