【コラム】韓国、「失われた20年」を経験してこそ目覚めるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.20 10:59
森嶋通夫。日本が生んだ世界的な経済学者で、ノーベル賞候補にも何度か挙がった。彼は1999年に出した『なぜ日本は没落するか』という著書で、「日本は2050年ごろ没落する」と断言した。その原因に政治を取り上げた。1868年の江戸幕府の終焉はもちろん、1990年代初めに始まった経済沈滞の危機も、すべて経済的な面よりも政治の没落のためだと述べた。韓国の著名な政治学者である張達重(チャン・ダルジュン)教授も2003年、『日本は回復するのか?』という著書で、日本の「失われた10年」は政治的リーダーシップの不在の影響が大きいと力説した。国家システムを改革する必要があったが、これを主導する政治的リーダーシップを構築できなかったという理由からだ。
経済が成功するかどうかは政治にかかっているというのは常識だ。それでもこの言葉を取り出したのは、数日前のある経済団体長の哀訴のためだ。雇用創出について話している間、彼は突然、「国会を通過しなければならない処方なら、いくら良い解決法も役立たない」と話した。経済再建に必要な法案10件を通過させてほしいといって政党代表に会ったが、いかなる成果も得られなかったと言いながらだ。