リーマンショックから5年…日常になった経済危機(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.13 14:24
「パンドラの箱が開かれた。これから新しい危機のシリーズを経験することになるだろう」。世界的な通貨政策専門家チャールズ・ グッドハート英ロンドン政経大学(LSE)客員教授が米国投資銀行リーマン・ブラザーズの破綻(08年9月15日)直後、中央日報のインタビューで述べた言葉だ。怪訝な表情を見せる記者に対し、 グッドハート教授は「危機の転移(Transition)現象が表れるだろう」と説明した。これはがん細胞が時差を置いて他の臓器に移るように危機が続くということだった。当時、専門家は危機が急速に広がり、ポップコーンが弾けるように伝染(Contagion)することを心配した。
あれから5年が流れた。結論をいうと、グッドハート教授の予測は正しかった。第2次世界大戦後、金融危機が落ち着くのに2、3年かかった。伝染しながらもすぐに収拾がついた。しかし今回の危機は違った。このため最近は「危機の転移」がまた話題になっている。最近、英エコノミスト誌は米国発金融危機と欧州財政危機に続き、「地平線の向こう側に新たな危機が芽生えている」と診断した。インド・インドネシア・ブラジル・トルコ・南アフリカなどの通貨危機説と中国の負債危機の可能性だ。