【中央時評】名分も実利もない戦作権転換延期=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.12 17:16
戦作権転換後の状況に対する一部の懸念が分からないわけではない。しかし筆者の目には彼らの懸念がもっと“懸念”される。まず、戦作権が転換されても韓米連合軍司令部が自動的に解体されるわけではない。最近取り上げられているように、韓国軍合同参謀本部議長が司令官、在韓米軍司令官が副司令官を引き受ける「連合戦区司令部」創設も可能だ。韓国軍が情報力分野で絶対劣勢であるため「キルチェーン」を構築するまで転換を延期しようという主張も説得力が弱い。米国は06年に戦作権転換に合意した際、情報資産駐屯および追加展開、パトリオットミサイル駐屯持続、指揮統制体系支援などを通じて、韓国側が脆弱な部分に対する「補完戦力(bridging capability)」の持続的提供を何度も公言している。特に米国の緊急拡張核抑止力と戦作権問題は別の事案であり、転換の延期が北核問題の対応に役立つわけでもない。
転換延期論者は、北朝鮮軍の奇襲南侵時に米軍の自動介入を保障するという「トリップワイヤ(trip wire)」論理と、作戦計画5027に基づく大規模戦力増援(兵力69万、艦艇160余隻、航空機2000余機)に対する幻想から抜け出すべきだ。米政権が現在のペースで国防予算と兵力を縮小していけば、韓半島戦争勃発時に米軍増援兵力は5万-10万人になるのも難しいという見方が出ている。特にイラク・アフガニスタン戦争を経験した米国民は、米軍の自動介入に友好的な世論を見せないはずだ。