韓国、「高齢化・家計負債・投資需要不足」のトリプル需要不足時代(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.08.06 15:39
◆企業の投資が減れば国内消費も委縮
3つ目、企業投資需要も減っている。米国も企業の利益は国内総生産(GDP)比12%レベルだが、投資はわずか4%程度にとどまっている。最高経営責任者が新規市場を開拓するよりも、費用や投資を減らして利益を出すことを優先しているためだという説明も出てくる。
韓国はこれとは違う特有の要因がある。製造業を基盤とする輸出国が経験するパターンで、韓国・日本・台湾などがここに属する。「国内生産・海外販売」方式であり、多くの生産基地が国内にある。初期の賃金や賃貸料が高くなく、価格競争力が高い時期は、ほとんど国内で製品を生産する。しかし経済が成長しながら賃金や賃貸料が上がれば、国内生産の一定部門を海外生産に移す。