【中央時評】日本の知識人の錯覚(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.22 15:55
最後に鈴置委員は日本の保守・進歩ともに「韓国に対する幻想を捨てるべき」と勧告している。まず保守は「いくら努力しても冷戦当時のように韓国は日本に対して積極的な姿勢を見せない」という事実を知らなければならず、進歩も「いくら相互交流と理解が深まっても望ましい韓日関係を期待しにくい」という冷厳な現実を認識する必要があるということだ。今後の日本は韓国のこうした親中の動きを念頭に置いて、未来の東アジア戦略を構想しなければならないと注文している。
「中国傾斜論」に劣らず興味深かったのは、彼らが朴槿恵大統領を見る視点だ。朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領と岸信介元首相の間のきずなを強調しながら、朴元大統領が「漢江(ハンガン)の奇跡」を実現できたのも岸元首相の全幅的な支援のためではないのかという部分がそれだ。したがって朴槿恵大統領と岸元首相の孫の安倍首相は誰よりも協力的になれると日本側の人たちは期待していた。