【コラム】現在、韓国と日本は冷戦中(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.27 14:18
最近、韓国と日本の間では相当な認識の差と不通が存在している。不通というのは、双方がお互い相手の話を聞かないという意味だけではない。両国関係では、一方がある行動をすれば他方が音色や音調を合わせようと努力するべきだが、韓日関係はあたかも壊れた楽器のようにこうしたチューニング作業が不可能な状況ということだ。
例えば、日本の安倍晋三首相は2月に米国を訪問した際、米戦略国際問題研究所(CSIS)で講演を行った。当時出てきた質問の一つが、安倍政権はソウルとの不安定な関係をどう改善しようとしているのか、だった。安倍首相は自分は韓日関係に未来志向的な展望を持っていると述べた。安倍首相は、1957年から60年まで日本首相を務めた祖父(岸信介)がどのように当時の朴正煕(パク・ジョンヒ)大統領と良き友として付き合ったかに言及した。これが不通のよい例だ。私が信じるに、安倍首相はソウルと東京の関係強化を望んでいる。こうした発言は、安倍首相が個人的に韓国に対してほとんど家族のような親近感を感じていることを意味する。しかし明白な理由のため、こうした発言は韓国ではあまり効果がない。こうした発言は、韓国ですでに複雑な韓日関係をさらに複雑な国内政治問題にするだけだ。