「新興国の通貨価値下落、今が投資のチャンス」…短期的には日本も注目
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.19 13:23
米国が量的緩和(QE3)の規模を減らすのではないかという憂慮で全世界の金融市場が揺れ動くこの頃だ。特に韓国をはじめとする新興国の打撃が大きかった。グローバル投資家が先進国に比べて相対的に危険な新興国株式市場から手を引いたためだ。韓国のKOSPI指数は一時1900以下に落ち、ブリックス(BRICs)各国の指数も5月下旬に比べ5~13%下落した状態だ。
このような状況でグローバル資産運用会社はどんな投資戦略を立てているだろうか。 ちょうどベアリング資産運用が最近、英国ロンドン本社でグローバル戦略会議を行った。ここに参加したベアリング資産運用韓国法人のクァク・テソン代表(55)は「短期的にはお金を刷って景気を浮揚させる能力がある米国と日本、長期的にはやはり新興国だという結論が出てきた」と伝えた。
とりあえず、米国が量的緩和を縮小する可能性があるという憂慮についしては「すぐにそうはならない」といった。これから景気がちょうど生き返る段階なのに、ここで出口戦略を駆使して回復の芽を摘み取ることはしないという理由からだ。ベアリングの予想どおり米国が今のように国債を買い入れる方式でずっと金融緩和を進めれば、最近の米国の国債金利上昇にはブレーキがかかる。クァク代表は「現在は米国の国債金利よりは株式の収益率が良い状況」としながら「このような点で見れば当分は米国株式が有望だ」と話した。彼は「日本もまた景気浮揚策を継続しているだけに短期的には株価が再び上がることになるだろう」と付け加えた。