【社説】武力衝突が懸念される日中領有権葛藤
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.07 10:00
偶発事故・事件で戦争が始まることもある。99年前にボスニアの首都サラエボで、セルビアの青年がオーストリアのフランツ・フェルディナンド皇太子に向けて発射した銃弾が、第1次世界大戦の導火線になった。東中国海(東シナ海)の尖閣諸島(中国名・釣魚島)領有権をめぐる中国と日本の葛藤が危険水位になっている。予期できない些細なミスや判断錯誤がとんでもない事態を招くおそれがあるという点で、深く懸念される。
尖閣海域で活動中の中国軍艦が先月、2度にわたり日本自衛隊の護衛艦とヘリコプターを射撃管制用レーダーで照射したことが明らかになった。艦艇に搭載されたミサイルや大砲を発射する前、目標物までの距離や発射角度を算出するために使う攻撃目標追跡装置が射撃管制用レーダーだ。中国が目標物攻撃の直前段階まで進めていたと解釈することも可能だ。日本がこれを攻撃の信号と判断して対応していれば、武力衝突に飛び火するおそれがある状況だった。