パナソニック社長「われわれは負け組」…屈辱的発言(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.02 09:48
代表的な失敗は2010年の三洋電機買収だった。三洋電機はすでに競争力を失い、破産危機に陥っていたが、両社の強みを生かせばシナジー効果を出せると期待した。しかし太陽電池とリチウムイオン電池分野の競争が激化し、損失は拡大したと分析される。
より根本的な背景は、パナソニックの主力製品がグローバル競争の壁を越えられなかったという点だ。日本経済新聞は薄型ディスプレーと半導体設備の投資を拡大したが、いつも採算は取れなかったと指摘した。パナソニックは経営革新のために昨年と今年、大規模なリストラに踏み切った。三洋買収に伴う費用処理とリストラにかかった資金だけで昨年7640億円にのぼり、今年も4400億円を投入する予定だ。にもかかわらず経営が悪化し、日本産業界全体が当惑している。津賀社長は「経営計画もしっかりと立てて最善を尽くしたが、実績が悪化した」と述べ、現在では突破口がないことを明らかにした。