オリンピック（五輪）とＴ－ＡＲＡ（ティアラ）の１週間だった。 特に韓国チームに過酷だったロンドン五輪の審判の誤審も、アイドルグループＴ－ＡＲＡをめぐる騒ぎも、怒りが爆発するのは同じだった。 最初は「よくあるメンバー間の葛藤」程度で見ていたＴ－ＡＲＡの問題が、チームの存続を心配しなければならない状況になったのは、所属事務所の致命的な‘誤審’のためではなかったかと思う。

まず問題の深刻性を誤って判断した。 どのチームであれ、メンバーの脱退や交代はファンにとって過酷なことだ。 しかし今回のように社会的に波紋が広がったケースは珍しい。 理由は今回の例が青少年に敏感な‘いじめ’問題に触れたためだろう。

メンバーがファヨンの行動を非難する（とみられる）コメントをツイッターに載せ、「ファヨンが他のメンバーにいじめられているのでは」という見方が生じた。 その直後、所属事務所の代表がファヨンをチームから放出すると発表した。 表から見れば、いじめの被害者がグループから追い出されるという最悪の展開だった。

未成年者はこれに社会の不条理を見た。 「学校でいじめの問題が生じた際、原因を探すのではなく、被害者を口止めして転校させるケースと同じだ」という反応が出てきた。


【コラム】誤審とＴ－ＡＲＡ＝韓国（２）