韓国に後れを取ったFTA…野田首相、TPPで一挙逆転戦略(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.16 08:43
野田佳彦日本首相(55)が原子力発電所の再稼働、消費税引き上げに続き、3つ目の勝負に乗り出した。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加宣言だ。これまでは参加交渉にとどまっていたが、参加して本格的な交渉に入るということだ。農業保護などを理由に慎重論を主張してきた小沢一郎元民主党代表(70)が離党し、「国民の生活が第一」党を結成したことを受け、今後は真っ向勝負をするというのが野田首相の計算だ。
通常の自由貿易協定(FTA)が2カ国間の協定なら、TPPは環太平洋国家が集団で締結するFTAだ。韓国がFTAを一つひとつ締結して貿易の優位を確保したとすれば、財務相出身の野田首相はTPPを通じて劣勢を一挙に挽回するという立場だ。貿易の現場で競争力の低下を痛感し、連日TPP締結に圧力を加える日本の財界から支持を得る方法でもある。日本が参加するTPPが実現すれば、韓国はFTAで確保してきた競争力優位を少しずつ失うことになる。韓日、韓日中FTA締結交渉への影響も予想される。