【社説】TPPは日本にとって“第3の黒船”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.14 14:57
日本の野田佳彦首相が多者間自由貿易協定(FTA)である環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉に参加することを宣言した。 米国・豪州・ベトナム・ペルーに日本まで加勢したTPPが実現すれば、非常に大きな影響が生じる。 経済規模1位と3位が含まれた世界最大の自由貿易地帯が出現するからだ。 野田首相の決断は韓国に刺激されたものとみられる。 韓国が韓・EU(欧州連合)FTAに続き、韓米FTAまで締結すれば、世界輸出市場の40%と関税のない貿易が可能になる。 一方、日本はその半分にすぎない。 日本メディアが韓国のFTA交渉を随時中継しながら、日本のTPP参加を強く求めてきたのもこのためだ。
日本のTPPは「失われた20年」を輸出で突破しようという布石と考えられる。 また自国の標準にこだわったことで孤立を招いた「ガラパゴスシンドローム」から抜け出すためのカードだ。 もちろん日本のTPP参加が成功するかどうかは不透明だ。 韓日FTA交渉の失敗に見られたように、致命的な障害である農業のためTPP交渉を完走できるかどうかは疑問だ。 日本の全農は「TPPに加入すれば農業は全滅する」と圧力を加えている。 民主党内でも「交渉がうまくいかなければ放棄しよう」という途中下車論が出ている。