【噴水台】世銀総裁に指名されたキム・ヨン氏が韓国で暮らしていたなら…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.28 18:10
スウェーデン出身の5人組アカペラグループ「The Real Group」が歌って世界的にヒットした「commonly unique」という曲がある。 一日が始まる朝に出勤の準備をしながら聴くのにちょうどいい曲だ。 人の声が作りだす絶妙の和音と軽快なリズムに、私たちは知らないうちに首や肩を揺らす。
「Early morning having breakfast/Taking a shower washing dishes(早朝に食事をし/シャワーを浴びて/皿洗いをして)…」で始まるこの曲には、「We are commmonly unique」というリフレーンが反復される。 「私たちは同じように特別だ」という程度の意味ではないかと思う。 同じでありながらも特別というのは、「沈黙の雄弁」のようにお互い相反する概念を対応させて意味を強調する一種の「撞着語法(oxymoron)」だ。 人間は共同体の中でお互い調和しながらも、各自が独自に生きていくという意味だと考えれば、孔子がいう「和而不同(和して同ぜず)」とも通じる。 共生とともに個性を強調する北欧特有の社会の雰囲気が歌詞から感じられる。