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【コラム】一本橋を渡る韓国外交(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.21 16:30
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李明博(イ・ミョンバク)大統領が4泊6日のワシントン国賓訪問日程を終えて帰国した。 青瓦台(チョンワデ、大統領府)は、李大統領の訪米に合わせて米議会が韓米自由貿易協定(FTA)批准手続きを完了したことで、韓米同盟が多元的戦略同盟に発展する転機が用意されたと声高に主張している。 軍事・安保だけでなく経済まで包括する多層的同盟関係に進化することになった、ということだ。 青瓦台の説明通りなら、李大統領の今回の訪米は就任後に自身が追求してきた対米偏向外交の画竜点睛だ。

ミアシェイマー教授は「韓国は米国に最も重要な同盟国になった」と話す。 冷戦時代に対ソ牽制の最前線でドイツが持った戦略的価値を、今では対中牽制で韓国が持つということだ。 李大統領に対するオバマ米大統領の歓待は米国の立場では極めて当然ということだ。

 
李明博政権の対米偏向外交に対し、中国は露骨に不満を表している。 08年5月に中国を訪問した李大統領が胡錦濤・国家主席と会談する直前、中国外務省の報道官は「韓米同盟は旧時代の遺物」と述べた。 客を呼んでおいて平手打ちを食らわす格好だ。 お金は中国で稼いで米国と同盟を強化する韓国の二重の態度に対する不満も隠さずにいる。

今後、中国が現在よりはるかに強くなった場合、中国は韓米同盟にどんな態度を見せるだろうか。 その時も言葉だけで不満を表して終わるだろうか。 米国か、それとも中国かと、韓国に選択を強要する状況が来るのではないだろうか。 北朝鮮の核問題を解決し、統一を成し遂げるためには、中国の協調が絶対的に必要となる。 こうした状況で中国が一本橋を揺らさないという保証はない。

結論は自明だ。 韓米同盟を強化しても、公然と中国を刺激してはならない。 大げさに騒ぐ必要はないという意味だ。 李大統領が米メディアとの会見で、中国威嚇論、対中牽制論と映るような発言をしたのは軽率だった。 私たちが直面している状況を考えれば、言ってはならないことだった。 北京の動きが注目される。 華やかなパーティーの後には宿酔が待っているものだ。

裵明福(ペ・ミョンボック)論説委員・巡回特派員




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