【コラム】韓国の失われた15年(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.05 11:15
韓国もとても似た経路を経た。60年代末から70年代初めのセシボン世代、長髪世代を経て80年代にはイ・ボムチョンのキューニクスコンピューター(81年)、チョ・ヒョンジョンのビットコンピューター(83年)、イ・ミンファのメディソン(85年)、イ・チャンジンのハングルとコンピューター(89年)が登場した。20代初め~30代初めのベンチャー第1世代らだ。
90年代半ばにインターネットとともにイ・ジェウンのダウムコミュニケーション(95年)、安哲秀(アン・チョルス)研究所(95年)、ピョン・テギュのヒューマックス(98年、前身のコンインシステムは89年)、イ・ヘジンのNHN(99年)が新しい時代を開いた。20代初めから半ばのベンチャー第2世代だ。ソフトウェア分野で綺羅星のように多くのベンチャーが出ては消えた。97年末の通貨危機後の15年間はこれといったベンチャーの誕生を見られずにいる。文化的想像力を育てられないまま失敗と挑戦を抑制する風土が「失われた15年」を作ってしまったのだ。シリコンバレーのようなクラスターもない。たったひとりのスター誕生だけを待つ外部環境に影響を受けやすいベンチャー環境だ。