カーンとフリードマンの韓国の青写真(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.21 18:03
米国の有力シンクタンク、ハドソン研究所の設立者ハーマン・カーン(1922-1983)が韓国を出入りしながら助言した1970年代初めは「ローマクラブ」の時代だった。西欧の指導者からなるローマクラブが主導した資源と環境の未来に対する最初の国際的研究が72年、「成長の限界」と題した報告書として発表され、世界各国のリーダー、学者の関心が一斉に「未来社会」に傾き始めた。研究を主導した米MIT大は人口、食糧生産量、天然資源、産業発展、環境汚染の5要素を基礎データとして、未来社会に対するシミュレーションを行った。未来学者と未来戦略家の多数出現し、2000年代に向けた政策が氾濫した。
その中心に立っていたハーマン・カーンは著書『超大国日本の挑戦』(1970年)で経済大国後の日本の目標について一喝した後、韓国に関心を向けた。カーンは訪韓する度に当時の朴正煕(パク・ジョンヒ)大統領に会い、先進国の産業発展過程を説明しながら、韓国の未来の青写真を描いた。経済開発5カ年計画やセマウル運動などをカーンは非常に高く評価し、韓国が10大経済大国になると予測した。