【取材日記】韓国にはなぜコンシューマーリポートがないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.30 14:25
「誇大広告があったからまだよかった。ただの値上げなら制裁する方法を見つけるのが容易でなかったはずだ」。27日に虚偽・誇大広告で制裁を受けた農心(ノンシム)「辛ラーメンブラック」と関連し、公正取引委員会のある関係者が明らかにした内心だ。1億5500万ウォン(約1150万円)の課徴金について、あちこちから「軽すぎる」という批判が出ているのがやや悔しいという。公取委も甘い制裁は避けたかったはずだ。
市場を掌握した企業の不当な値上げという批判が出てきたが、これを証明するのは簡単なことではない。国内はもちろん海外でもこれを適用して処罰した例は珍しい。そのため公取委が選んだのが‘う回制裁’だったのだ。考えてみると、最初から当局が扱うには限界がある問題だった。たとえ公取委が表示広告法上の最大課徴金3億4000万ウォン(関連売上の2%)を科したとしても「撤退」にはなっていないはずだ。