【社説】北朝鮮の非核化、会って誠意を確認すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.11 10:23
欧州3カ国を歴訪中の李明博(イ・ミョンバク)大統領が来年3月、ソウルで開かれる第2回核安全保障サミットに北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長を招待すると公式提案した。北朝鮮が確実に核を放棄することを国際社会と合意する、という前提条件が付いている。南北非核化交渉-朝米対話-6カ国協議の順に枠が決まった6カ国協議再開プロセスの履行を控え、北朝鮮の非核化を推進しようという李大統領の政治的意志が込められていることがまず分かる。しかしこの提案が現実化するには越えなければならない山が多いだけに、実現の可能性が疑問視されるのは事実だ。モチを作る前からモチを配ることを考えている格好だ。
北朝鮮が李大統領の提案を真摯に受け入れて、誠意を持って非核化交渉に応じればよいが、その可能性は低いだろう。リビアの事態を見ながら、北朝鮮は体制安全を支えるのは核兵器しかないという考えをさらに固めた可能性が高い。したがって北朝鮮が6カ国協議に出てきたとしても、対話を通した譲歩の獲得が目的で、真摯に交渉に臨むことを期待するのは難しい。言葉ではなく行動で北朝鮮が核放棄の誠意を見せるまで対話はできないという李明博政権の原則論的な立場はこうした点で十分に理解できる。