【社説】金正日総書記が電撃訪中…韓半島の安保地形が揺らぐ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.08.27 12:57
北東アジア情勢が緊迫している。金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長が昨日、電撃的に中国訪問した。ジミー・カーター元米国米国大統領が平壌滞在中に実現したため、高い関心を集めている。同じ時刻、6カ国協議再開問題をめぐり、北朝鮮と深く協議をした武大偉・中国韓半島事務特別代表はソウルへ来た。南北と米中が介入する重みのある外交イベントなどが同時に起こったのだ。
北朝鮮と中国は5月初め、首脳会談で重大な内政・外交問題と国際及び地域情勢などに対し、随時、定期的に意思疎通をすることで合意した。金委員長の電撃的訪中は彼が直接しなければならないほどの「重大な内政・外交問題」が起こったという意味だ。それは2つに分析される。1つは権力継承及び経済難解消とかかわるものだ。北朝鮮は9月初めに行われる党代表者会で「キム・ジョンウン後継者体制」をより可視化し、2012年強盛大国に入るドライブをかける予定だ。このためには経済難をある程度解消するのが急務だ。住民たちがぼろを着てお腹をすかしている状況で「後継ぎ慶事」だの「強盛大国」だのと言うことはいくら独裁体制でも不如意だからだ。金委員長の訪中は東北3省及び羅津(ラジン)港開発など両国経済協力の具体的発展案と経済支援問題に対して中国から確答を得るためのものと見られる。